コロンブスの卵

point-1世界で初めて卵を立てた人

「世界初」という言葉を語る上でこの人を思い浮かべる人も多いことだろう。
その人こそ、大航海時代に世界で初めてアメリカ海域へ到達した人物「クリストファー・コロンブス」である。
そもそも「大航海時代」とは、15~17世紀中頃までに続いたヨーロッパ人によるインド大陸やアメリカ大陸、そして今我々の日本があるアジア大陸への植民地を求めた進出のことを言う。コロンブスはこの大航海時代の中、アメリカ大陸を世界で初めて発見した人物である。コロンブスの偉業はヨーロッパ中に称えられた。
しかし中にはアメリカ大陸を発見したコロンブスに対し妬んだ人々もいた。その人々は口を揃えて「西へ行けば誰でも陸地にぶつかる。簡単なことだ。」と言った。そんな人々に対しコロンブスはこう言う。
ここに卵がある。誰かこれを立てられる人はいませんか?」と、このコロンブスの問いかけに対し人々は挑戦をするものの卵を立てられる人はいなかった。人々は「丸い卵を立てるなんて出来ない!無理だ!」と言った。
そんな人々の目の前でコロンブスは卵の先だけを割りその場に立てて見せた。このコロンブスの行動に対して、「そんな方法なら誰でも出来る!インチキだ!」と言う。
その人々に対してコロンブスはこう諭した。「誰でも簡単に出来ることでも、それを最初に行うことは困難であり、枠にとらわれない柔軟な発想力を必要とする。そして勇気も伴っていなければいけない。」 と...。
これが俗に言う『コロンブスの卵』である。

このようにアメリカ大陸発見において様々な逸話を持つコロンブスであるが、そもそもアメリカ大陸にはインディアンなどの先住民族が一万年も前から居住していたことを考えると、アメリカ大陸発見という言葉自体はヨーロッパ中心の見方である。
公平な視点でコロンブスの功績を称えるとするなら、「アメリカ大陸発見」ではなく、「大西洋航路(ヨーロッパとアメリカを結ぶ航海路)の発見」が本当の功績であると言える。コロンブスの業績に関しては諸説あるが、コロンブスがアメリカ大陸へ到着以前はユーラシア大陸との交流がほとんど無かったことから、世界の一体化を促進したとする声も多い。
また、この功績はその後の世界交流において大きな役割があったとされる。仮に、コロンブスが存在していなかったとしたら...。アメリカの先住民族がヨーロッパを発見していたとしたら...、世界はもう少し違ったものになっていたのかもしれない。